利益を出すための話
2025-10-02 14:29:00
コロナ化を経て消費者の購入場所は多様化し、それに伴い出店場所も多様化しました。
まずは多くの人にとってネットが買回り品でも選択肢になりました。
ファッションや雑貨、化粧品などはいろいろ見て比較して回って購買したい。
だから「買回り品」と言われます。
ネットは本来買うものが決まっていない買回り品などには使いにくいのが弱点でした。
しかし店舗がロックダウンで閉まる中、ネットでは比較サイトや口コミなどを使えば
店舗の代替になることがわかり、新たな選択肢に浮上しました。
そして開業の投資などハードルが低いこともあり、新たな小売店はネット専業でスタート
するのも当たり前になってきました。
一方で店舗は人手不足に直面し、さらに建築費、賃料、人件費などすべての経費も高騰と、
先行きは暗い話ばかりです。
このまま小売りはネットにどんどんシフトしていくのでしょうか?
世の中を見てみると、音楽はレコードが復活しライブは活況、映画上演も復活、と
早くからデジタル化が進んだ分野では逆流ともいえる動きが出てきています。
そしてさらにAiの急速な普及。
こう見るとリアルに人と触れる実店舗の価値は一段と高まると見てよさそうです。
今もネット化率は10%台なのが現実です。 まだ市場の大きさがケタ違いなのです。
そうなると問題は。小売企業がその流れに乗れる戦略を打ち出せるかどうか、です。
それには、「人間が接客する」価値を企業側が再評価することが欠かせません。
いままで販売スタッフを「店番」「在庫仕分け者」「レジ作業者」の扱いをしていたなら、
今後は自動化するしか道はありません。
しかし接客に価値を見いだし、教育し投資をしてきた多くの企業にとっては、
むしろこれからが大きなチャンスなのです。