• ニュースで見える生産性の差

     

    NHKではワールドニュースで世界のニュースが見れ、ラジオではAFN(American Forces Radio)が毎時ニュースを流しています。

    それらを見ていてわかる、日本のニュースとの決定的な差が3つあります。

     

    一つ目はキャスターの数。 欧米は必ず一人です。 日本は2人から4人いることもあります。 (中国・韓国も2人)

    これは単純に同じことを伝えるために2倍の人件費を使っているだけに思えます。

    一人が話している間他方は黙って待っているので、皆で交代にしゃべる卒業式の贈る言葉、を思い浮かべてしまいます。

     

    二つ目は、同じ時間内での情報量の多さです。  話が早いことに比べ、次の話題に行く、カメラが切り替わる、その間が日本は長いのです。

    速いと聞き取れない人がいるといけない、ということかもしれません。  

    一番困る人に全体を合わせる、というのはほかの場面でもよく見られます。

    弱者保護は正論ですが、それにより経済の効率化が劣っていくとすれば、そのバランスを重視することが必要でしょう。

     

    三つ目は数字です。 何か事象が起こったとき、欧米メディアはその影響をすぐ数字で画面に出します。 

    数字が一番客観的に理解できるからです。 日本ではそれより感傷的な面を強調します。 

    それも大切なとこですが、それで終わって現実の把握と解決から逃げるということになると困ります。

    MLBが毎日見れるので野球中継でもそれがわかります。

    ホームランを打つと、MLBはすぐに打球速度、飛距離が出て、あらゆる角度からのリプレイが流れますが、

    日本では打たれた投手の顔が長々とアップになったりバックスクリーンに入った点数が大写しになったりです。

     

    MLBとNPBの年俸がヒトケタ違ってしまったのも、ひとつにはこのような意識の差が積み重なった結果だともいえるでしょう。