日本企業のマーケティングに足りないものとは?
「良い品を安く作る」これは日本企業の得意技であり飛躍の原動力といえます。
ところが近年はそれだけでは十分ではなくなっています。
では新たに何を取り入れればいいのか? 私の経験から考えるとそれは「ブランド」、「データ」、そして「粗利益」の3つです。
「ブランド」 これについてはヨーロッパ特にフランス企業が優れています。 ラグジュアリーブランドはフランスの基幹産業だから当然といえば当然です。
「データ」 これはEコマースを代表とする無店舗販売企業のデータベースマーケティングがベンチマークとなります。 勘と経験でなく、データを検証しその結果に基づく客観的な意思決定です。 いたずらに多くのデータを持って使いあぐねるのではなく、最も重要なデータに限り、その代わりそのデータに忠実に動くこと、ここがポイントです。
「粗利益」 こちらはアメリカの小売業で行われているマーチャントマージンの管理手法を手本にできます。 売上だけを見るのではなく、値引や在庫損まで見越した粗利益をゴールとして常に見ていく仕組みを通ることで最終利益率は確実に向上します。
これらを統合することで、「良いものを安く作る」特技はさらに輝きを増すことができるはずです。