ビジネスのヒント
企業の「経営」とは何か? 突き詰めれば「資産」を「利益」に変えることだと言えます。
企業には一般に「ヒト」「モノ」「カネ」と言われる資産があります。
ならばそれぞれの資産を利益に変えるために、戦略が必要ですね。
ヒトから利益を生み出す、それは「人材戦略」
カネを利益に変えるのが「財務戦略」
そして企業活動の基盤であるモノを利益に変える戦略、
それこそが経営の根幹を作る「マーケティング戦略」です。
ところがこの概念はあまり一般的に認識されていないことが多いようです。
まずマーケティングという言葉が狭い意味=広告宣伝の部署として使われることが多いこと。
もう一つは組織の問題。 マーケティングに関わる部署は幅広く、それぞれが独立していてひとまとめにする組織や役職がないことが多いという理由です。
小さな組織なら企業のトップがその役割を果たすことも多いでしょう。
しかし企業の成長とともに各組織が大きくなると、統一したマーケティング戦略がとりにくくなります。
企業の全体最適より組織ごとの部分最適が優先されるようになってしまうのです。
成長とともに売上や利益を効率的に生み出すのが難しくなるのはこのためです。
利益に問題が出てくる前に、社員全員にマーケティング戦略が「見える」仕組みを作っておくこと。
これが継続的な成長のためには欠かせない、とても重要な要素なのです。
順調に成長してきて、人も増え組織も大きくなった。
しかし最近ちょっとおかしい。
・ 売上は伸びても肝心な利益が伸びなくなった。
・ 各部署でいろいろな施策をやっているが結果が出ない。
・ トップの指示が各現場まで徹底できなくなってきた。
・ 現場では会社の方針に対する不満が増えてきた。
組織が小さいうちは全ての部署がひとつにまとまっています。
しかし人も組織も増えると役職や部署ごとに独自の動きをしてきます。
すると各部署ごとの目標の方を優先するようになってくるのです。
これでは互いに話が通じなくなります。
なぜ現場はトップの経営方針を理解してくれないのか?
トップはなぜ現場の状況をわかってないことばかりやるのか?
お互いに不満がたまり、信頼関係が崩れ、深い溝ができてしまいます。
これを打破するためには全社に通じる「共通言語」を作る必要があります。
それが「数字」です。
難しいことではありません。
売上も利益も会社の業績は数字でできています。
全ての施策を「裏付けのある数字で語る」こと。
それが全部署に通じる共通言語になるのです。
いや、数字ならある。 各部署でちゃんと見ている。
そう、数字は埋もれるほどあるはずです。
しかも各部署でだんだん細かく管理するようになり、
担当者以外では扱えないほどになっていくものです。
これでは各部署で異言語を使っているようなもの。
互いの理解を得るのは難しいでしょう。
大事なことは、トップから現場までが同じ数字を見て、
同じ使命感を持って各自の業務にあたること。
そのための絞られた数字、誰でもわかる根拠のある数字を
抽出し、周知することがとても重要なのです。
現場に膨大にあるのは「管理データ」
全社で共有すべき「経営データ」とは別物です。
成長が踊り場になるのは、決して事業の限界ではありません。
組織が複雑になるにつれて多言語化してしまったという構造の問題なのです。
